
2008年発売
俺:さぁ2009年度の新譜に行きますか!
友人:2008年発売じゃないの?
俺:日本盤が今年発売された。おそらくNMEで年間ベスト6位、そして一部で話題になってたけど、あのSnoozer誌が2008年ベストアルバム1位として選出していたから日本盤が発売早まった気がする。さすがSnoozerというか。
友人:Snoozer…書店で見たことあるな。
俺:Snoozerはロキノン系と言われている。編集長はタナソウさんと呼ばれている元ロッキング・オンの副編集長だった人。全体的にロキノン系寄りのバンドを取り上げることが多いけど、よりマニアックでジャンルレスというのかな…カルチャー雑誌に近い雰囲気があるね。洋楽邦楽問わずに新人やアンダーグラウンド系をよく取り上げていて、大物アーティストは避けているみたい。
友人:それってイギリスのNMEみたいに近いスタンス?
俺:Snoozerは隔月発行だし、週刊誌で下世話なNMEよりは読み物として面白いと思う。時々妙な政治論が入るけど。Snoozerを買う人はかなりの音楽好きというイメージ。
友人:あ、隔月か。音楽雑誌としては有名なワケだ。そこで1位?スゴいな。
俺:日本の洋楽誌はロッキング・オン、クロスビート、Snoozerが有名。おそらく発行部数もこの並びだと思うけど、Snoozerは毛色が違う。
友人:そのSnoozerの1位はこのアルバムって事…これが…おっちゃんはついて行けないよ。時代は変わるぁ(;´Д`)
俺:なに言ってんの。Snoozerの編集者だって30代、40代はいるでしょ?もっと若い感性を持て!(笑)
友人:…これはね、いわゆる「遊び心」ってもんがない奴は理解出来ない音楽だな。
俺:…
友人:基本はアレだろ?え〜と…エレクトロ…ポップス?
俺:そんな自信なさげに答えないでも(笑)
友人:エレクトロっていう定義がどこまで含むかは知らないけど、まぁエレクトロだよな。でもおふざけ全開。よくコレで1位取れるなぁ。Snoozerって雑誌はアレなの?編集部は○○とか常時キメちゃってんの?
俺:アレってΣ(・ε・;)
友人:信用に足る雑誌ならもっとひねくれた聞き方をしないと理解できないワケだな。
俺:ひ、ひねくれ…う〜ん…そんな感想が出るとは思わなかった。
友人:いやいやいや…わかってますって。要するにコレを「面白い!」と思える人がイマドキの通ってところでしょ?
俺:最先端とか流行の音楽として接するのではなくて、このバンド独特のセンスを受け入れられるかだと思う。人を選ぶ音楽ではあるかも知れない。
友人:こういうエレクトロ系っていうのは最先端である事が大前提であって踊ることを主眼におくか、逆にアーティスト肌で実験的な方向に向かうかは両極端じゃない?そんなイメージ。
俺:そんなに両極端かな?一昔より幅が広まってると思うけど。現在進行形で一番発展をしているジャンルは案外エレクトロ系の音楽かも知れない。
友人:へぇ、そうなの?
俺::しばらくアナログなロックが流行ってたから表舞台から遠ざかっていた。でも今年は盛り上がりそうだよ。
友人:だからと言ってこのアルバムはなぁ…新しい音楽とか未来を感じる音楽とかそんな感じしない。
俺:まぁねぇ。でも新人にしては彼ら独特のセンスを持っているので、個性がハッキリしてて面白いとは思う。
友人:新人?
俺:あ、このアルバムは2ndになるのか。でもバンド形式でメンバー揃えてのアルバムはコレが初めてって事なので、実質デビューアルバムみたいなものかな?一応バンドなんだな。
友人:打ち込みだろ?全編通してチープなシンセが鳴っているけど。
俺:リズムは打ち込みだね。でもバンドみたいなグルーヴ出すよね。
友人:エレクトロ系とかダンス系というよりはロック…ポップスに近いかも。これで踊るとなると聞いている方も脱力しそう。
俺:雰囲気が緩いからね。でもアッパー系だし、盛り上がるんじゃないかな。ピコピコサウンドが面白い。ここら辺りが評価の分かれ目になるんじゃないかな?
友人:ふ〜ん…まぁ慣れたら良さげな雰囲気は感じる。かなりひねくれているから慣れはいるよ。それに展開が複雑でアレンジし過ぎのような。ある程度ボーカル入っているし、聞いていて面白いとは感じる。面白いというより「ニヤニヤ♪」って感じだけど。
俺:(・∀・)ニヤニヤ
友人:そんな感じ(笑) しっかし4曲目だけ異常に高揚感があって飛びぬけた曲だな。これがイチオシか。
My Heart Rate Rapid
俺:ボーカル、特に女性のボーカル曲は確かにインパクト強い。印象に残るのはやはりそういうポップス性だと思うけど、元々インストのユニットだったから狙ってたみたい。Snoozerで1位ということもあるんで、今後は要注目盤だね。
友人:Snoozerが1位に選出した理由ってわかる?
俺:え〜と…『今作を前にしては、近年稀に見るほど豊作であった今年の他の傑作でさえも、怠慢と切り捨てそうになる。それくらいぶっち切りの独創性を持った1枚だ』…( ゚Д゚)ポカーン
友人:このアルバム以外はすべて怠慢(笑) 絶賛ですな。
俺:僅差で1位かと思いきや、ぶっち切りですかぁ…実質的なデビューアルバム、実験的かつ刺激的、起伏に富むアレンジと高揚感、大衆に媚びないポップス性、インディーズ調の雰囲気…選ぶポイントは分かるけど、『ぶっち切り』はなかなか言えないよ普通は…
友人:それだけ良かったってことなんだろうけど、どうもなぁ…しかし、ここまでぶっち切り!と言える作品があるって良いよな。歳取ったら何を見ても感動が少なくてさ…心が荒むぜ。
俺:…
友人:そんなある日、ボーっとテレビ見てたらあるCMが流れて。
俺:CM?
友人:そう、CM。で、これは面白いし、ユーモアあるなって。CMでだぞ?久しぶりに感動した。
俺:何のCM?
友人:セントリーノ
俺:インテルの?
友人:『♪きのう空をとぶ夢をみたよ ♪雲の海を泳いだよ ♪夕陽がオレンジに見えたその時に ♪僕はふと思ったんだ ♪僕はなんでもできるかも』『♪セントリーノ セントリーノ セントリーノ 僕は自由にいきるーの ♪セントリーノ セントリーノ 笑うーの』
セントリーノ ダンス編(本当に自由な休日)
俺:あれか…
友人:で、ようつべでまた見ようと思ったらさ、「セントリーノ ダンスを踊ってみた」人が多いこと!発表会とかあるんだな。
俺:ニコ動と一緒で。
友人:うん。みんな踊りを真似したいくらい面白いんだなって。(´Α`)ウゼーって思ったけど。
俺:(;´∀`)
友人:そしたら新しいバージョンでCM始まって。『♪セントリーノ セントリーノ セントリーノ 僕はいろいろできるーの』『♪セントリーノ セントリーノ セントリーノ もっと自由にできるーの』☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ
俺:リフティングしているやつ?
友人:それ!短い時間の中でキャラクターと製品名とコンセプトと笑いが全部上手く融合してる!感動!
俺:インテルのCMはセンスあるね。確かちょっと前のキャッチコピーがあまりにも秀逸で感心してた。『インテル、入っている?』を英語にしても『intel inside』どっちもちゃんと韻が合っている。これは素晴らしい。
友人:あの歌もちゃんと韻踏んでるし。リフティング、背景、歌、雰囲気、コンセプト…もう全部イイ! 「セントリーノ リフティングをしてみた」動画マダー?(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン
俺:いや、無理だろ(;・∀・) ガチャピンしか対抗できないって。
友人:あのCMは傑作!感動したよ。
俺:…(((;-д- )=3ハァ
セントリーノ リフティング編
※インテル社の回し者ではございません。
2009.03.13 /
▲
俺:「遅くなりましたが、2008年度の洋楽を振り返ってみて当ブログ的お勧めなアルバムを取り上げてみよう♪コーナーです」
友人:「・・・(;´Д`)ウウッ… 」
俺:「どうした?」
友人:「この前の更新からお勧めアルバムをいろいろ考えていたんだけど、『コレ!』というアルバムが…ないんだよなぁ。感慨深いという点ではGuns N' Rosesだけど、ベストと言えるかは別だし…」
俺:「あ、そうなの?俺もこれは特別だ!と思える一枚はなかったけど、『2008年の洋楽アルバムはイマイチでした』で終わるのはちょっと寂しいので、何とか選出してみようかなと…イロイロ考えてみた」
友人:「かなり後ろ向きな考え方だな」
俺:「まぁねぇ…本来なら『コレだ!』というのがハッキリしているならすぐ思い浮かぶハズなんだけど、一枚も思い浮かばなかった時点で何も印象に残っていないというのが正直なところだと思う」
友人:「全体的に小粒というのか不調というのかわからないけど、音楽業界が低迷しているって事になる?」
俺:「一概には言えないんだろうけどね。日本の邦楽業界も同じ事が言えると思うけど、全体的なセールスは確かに年々落ちている。けど、それは音楽を聞く人が減ったワケではなくて、聞き方が変わってきたことが大きい。ダウンロード販売で歴代記録樹立!と言った売り文句も増えた」
友人:「myspace試聴○○万回!とかね」
俺:「そうそう。 そういうCD以外の聞き方があっても良いとは思うけど、音楽が軽くなったような気がするなぁ」
友人:「そりゃあ軽いでしょ。とりあえずシングル曲はPVが無料で試聴できるし、気に入れば100円ちょっとでその曲だけ買うことが出来るし。アルバムである必要性がないんだから」
俺:「アルバムを買う必要性がなくなると一つの作品としての重みがなくなるよね」
友人:「ないね。だいたいアルバム一枚の単価が高いよ。邦楽だと3000円もするし」
俺:「高いよね。CD-ROM自体100円もしない安価な媒体だし。そういうところも敬遠される理由なのかも知れない」
友人:「CDがこんなにも早く時代遅れになるとは思わなかった」
俺:「なくなりはしないと思うけど、技術の進化が早い。それもインターネットという予想もしていなかった方向で」
友人:「まぁ、そんな時代遅れになりつつあるCDに愛着持って2008年度のベスト・アルバムを選出して下さい」
俺:「…時代遅れじゃないし、まだまだ主流だと信じているけど…とりあえず新人さんから。2008年度デビュー・アルバムは次の2枚です」


Santogold / Santogold
Vampire Weekend / Vampire Weekend
俺:「共にNY出身。NME誌、Billboard誌、Rolling Stone誌でも選出されているので諸外国でも評価は高い」
友人:「Santogoldは趣味じゃないだろ?」
俺:「う〜ん…そうだな。この手のジャンルは普段あまり聞かないんだけど、姉御のパワーに押されたというか。わりと最先端にあるグルーヴなんだけど、そんな小賢しいことより勢いが良い。純粋に良い曲をポップに作る!という意思が見えて良い」
友人:「レゲエ調の曲もあれば、ダンス調もあるし、ロック調もあるという…よく分からない音楽性だという印象なんだけど」
俺:「音楽性は幅広いね。でもこの人が歌うとどんな音楽性でも一環としてSantogoldとして成り立っている。要するにこのお姉さん自体が際立ったボーカリストだと」
友人:「まぁ声は良いよ、確かに」
俺:「今は業界側の一つの流れとしてポストM.I.A.を探すというのがあるんだけど、M.I.A.のような個性的なボーカリストはそう簡単にホイホイ出てくるものではないから。業界筋では非常に評価が高い上にセールスでも成功するという位置にある人」
友人:「成功してる?」
俺:「海外ではね。日本では全然パッとしないなぁ。M.I.A.自体もあまり受け入れられなかったというか」
友人:「なんで?」
俺:「黒人女性というのが一つの原因かな?と。黒人女性が日本で成功する場合は大部分がR&Bになる。要するに歌い上げるアーバンダンス系かポップス系。よくディーヴァとか歌姫とか言うよね。でもM.I.A.やSantogoldはどちらかというとアンダーグラウンドの最先端でやや実験的な要素を残しているから、敬遠されるのかな?」
友人:「黒人女性のラッパーとかいない?」
俺:「いるんだけど、日本では成功しない。音楽好きが一部評価する程度。やはり女性ということで自然とポップスに振り分けているんじゃないかな」
友人:「Santogoldもポップスだと思うんだけどな」
俺:「ちょっと尖がっているけど俺もそう思う。多少なりとも偏見があるかも知れないけど、このアルバムは良い出来だ」
友人:「女性アーティストを取り上げるなんて珍しいな」
俺:「基本ロックをメインとしているから。でもこの人、根はロックだよ」
友人:「ふ〜ん。で、あと一枚はVampire Weekend」
俺:「これもロック。想像しているロックじゃないとは思うけど」
友人:「これなぁ…最初の3曲は素晴らしいよね。3曲で7分だけど(笑)」
俺:「オープニング〜3曲はここ近年もっとも惹かれるものがある。掴みはバッチリ」
友人:「4曲目からまた一転して雰囲気変わるけどな」
俺:「まぁね。育ちの良さそうな大学生坊ちゃんバンドが暇な時間に片手間でバンドしてみましたみたいな」
友人:「でもセンスは微妙と」
俺:「主観になるだろうけど、こういうチープでインディーズ調のロックがイマドキらしいんだよ。業界筋で評価が高いのはそういう時代の空気を読んでいるということも理由だと思う」
友人:「なんかなぁ…手抜きしすぎだろ。安っぽい音だぜ?」
俺:「そういうのが良いんだって。粗い感じでね」
友人:「90年代を通過してきた身としては、インディーズならインディーズらしくしろって言いたい」
俺:「十分にインディーズらしいよ。こんなに業界で騒がれたら逆に本人達が困惑するんじゃないかな?売れようと思って売れる音楽じゃない気もするし」
友人:「そうか?俺は狙っている音だと思う。アフロちっくなリズムなんかは特にそうだろ」
俺:「このバンドの特徴を挙げるならやはりリズムだよね。マスコミが言うアフロってまではいかないけど、パッカーションが独特で良い。ラテン系じゃなくてアフリカン系のリズム」
友人:「土臭い印象はまったくないけどね」
俺:「むしろ洗練されている。粗くてチープな音色もそうなんだけど、すべてが安っぽいはずなのにオシャレに感じる。なぜだ?」
友人:「なぜだ?君が答えるところだろ(笑)」
俺:「う〜ん…力みがないからかな?ピント外れてたらゴメン」
友人:「あぁ、そういうところか」
俺:「音楽を楽しんでいるように見えるよね。例え狙っていても好きだから何か文句ある?っていう突き放したような魅力があるというか…でもSantogoldもそうだけど、聞く人にとってかなりフレンドリーな音楽をしている辺りが評価されるんだろうなと」
友人:「要するにインディーズなのに、ポップだと」
俺:「そう。一昔前ならインディーズって反商業主義のイメージがあったんだけど、今はそういうのがなくなっている。チャートに入るような音楽じゃないし、実験的な要素も音楽的な追求もしたいけど、ポップでなければ誰も聞かないという事をちゃんと認識している」
友人:「もうメジャー・レーベル所属である事が一流の証ではなくなってきた?」
俺:「メジャー・レーベルは世相を表していると思うんだけど、長年ずっと音楽を愛してきた人達が今、チャートに入るような音楽を評価すると思う?これは邦楽だって同じ流れになって来ていると思うけど」
友人:「なるほどね」
俺:「インディーズの方が刺激的で節制も少なくて面白いのがたくさんあるのをマスコミが気づいた。売れることは悪いことではないという風習がインディーズ側も出てきたように感じる」
友人:「じゃあ次はヒップホップとか黒い部門を取り上げる?」
俺:「こっちはね…あまり良いと思うのがなかったんだよね…」
友人:「あ、そうなんだ?」
俺:「世間的にはLIL WAYNEを押しているけど、どうも個人的には何とも…それならまだT.I.、FLO RIDA、RickRoss辺りを押す。サウス系、フロリダ勢なんだけど」
友人:「あぁ…」
俺:「実際、彼らは物凄い売れたんだけど、音楽的な評価やグラミー賞、セールスなど見ても2008年はLIL WAYNEだね。カニエのアルバムはあの微妙なラップじゃなくて、これまた微妙な歌を披露したせいか空気のような扱いになってしまった感があるけど(笑)」
友人:「ヒップホップの良さというのが説明難しいんだけど、FLO RIDAこそが2008年の顔だと思うけどな」
俺:「『Low』だね。日本でもこの曲は人気あったみたいだけど、どうも一発屋で終わりそうなイメージが…レコード会社も売り方をもう少し考えて欲しい。これで次作がコケたらレコード会社の責任だ」
友人:「実際安っぽいイメージあるもんなぁ。チンピラていうか垢抜けないというか」
俺:「でも音楽は良いんじゃないかな?案外ああ見えて器用だと思う。彼の影響力もあってセールス面ではサウス系フロリダ発が圧勝じゃないかな」
友人:「じゃあ該当なしで。部門とか関係なしに2008年度はコレ!というアルバム、ある?」
俺:「そうだな…個人的には次の2枚になるかな」

THE MARS VOLTA / The Bedlam In Goliath
友人:「THE MARS VOLTA…来たよコレ(;´Д`)」
俺:「当ブログ的には定番のバンドって事で(;・∀・) 今回は非常にコンパクトにまとめてて聞きやすくなっているんだけど、圧縮された分、逆に情報量と熱量が多すぎて眩暈がする。そういう面では慣れていない人には熱にうなされそうな音楽かなぁ…」
友人:「こう言ったら悪いけど、大多数の人を置き去りにするバンド」
俺:「でもハマッたらもう終わり。他が圧倒的に物足りない。どうしてこんなフレーズが出てくるのか、めちゃくちゃ複雑な展開なのにこうもエモーショナルなのか…もうね、言葉が出ません」
友人:「THE MARS VOLTAは君の趣味だからいいや。あと一枚…これか」

The Raconteurs / CONSOLERS OF THE LONELY
俺:「最近はより感じるんだけど、もうロックが売れたり評価されたりする時代じゃないんだよね。もちろんたくさんのロック・バンドが頑張っているけど、ロックが音楽業界のど真ん中から外れてしまったのを感じる」
友人:「そうか?」
俺:「ここではロックをメインで取り上げているけど、アメリカの保守的なロック雑誌であるRolling Stone誌ですらベスト・アルバムトップ10のうち、半分はロックじゃないんだよ。NMEはまだ伝統があるなとは思うけど、グラミー賞を受賞したロバート・プラントとアリソン・クラウスも最多ノミネートされていたLIL WAYNEしかり、アメリカでは主流がなく混沌としている」
友人:「ロックという言葉に捉われ過ぎじゃない?」
俺:「それはあるかも。ロック原理主義というか(笑) NMEの選出を見ると2008年度の音楽は『サイケデリック』というのが一つの流れになっているんだけど、一方では反対の位置にあるエレクトロの流れも出てきているし、90年代に隆盛したミクスチャー系もしぶとく生き残っては新しい形を生み出している。ロックらしいスタンスなんてもう誰も相手にしていないのかな?みたいな時代になったのを感じる」
友人:「だからThe Raconteurs?」
俺:「どう思う、このアルバム?」
友人:「いや、どうって…好きなタイプのロックじゃないけど、ブルージーで渋くてカッコイイなと思うよ。キムタクになりたいけど、ショーン・コネリーに憧れるみたいな」
俺:「ロックて本来こういうものだと思うよね。The Raconteursのこのアルバムを聞いたとき、あぁこういうクラシックなロックって本当はカッコイイんだなと思ったよ。やっていることは古臭い60、70年代の懐古厨乙!とか言われそうなロックなんだけど、このギターフレーズ聞け!と思うワケよ。理解できないならガキだなと…」
友人:「なに上から目線で語っちゃってんの?」
俺:「いや、このギター聴け!ドラムとベースのタメを感じろ!揺らめきとひらめきを悟れ!オイ、これこそロックだぞ!って。言いたい事わかる?」
友人:「全然わからん」
俺:「…ちょっと眠いから(´・ω・`)」
友人:「このアルバムはなぁ…まさかコレとは思わなかったけど…うん、カッコイイとは思うんだけど、若い世代が憧れるロックではないなぁ」
俺:「かな?」
友人:「いろんな経験してきたある程度の年齢じゃないと良さがわからないかも知れんな。シンプルなロックだけに装飾が少ないから聞き方が細かいというか…勢いとかメロディがとかそういうのじゃないよね」
俺:「うん」
友人:「古臭いけど、新鮮であるという意味では良いんだけど、コレはな…」
俺:「ジャックのセンスってもっとぶっ飛んでいるよ。でもこうしてバンド形態になるとその濃さが良い方向で薄まったから、聞きやすくなったのかな?と」
友人:「音質良いよね」
俺:「それ!このアルバムの音質めちゃめちゃ良いよ。これもポイント高い」
友人:「これって録音技術の問題?」
俺:「スタジオのレベルもあるんだろうけど、ミキシングなどいろいろな要因はあると思う」
友人:「ふ〜ん…このアルバムか。意外と言えば意外だ」
俺:「ロックが音楽業界の中心から外れていく時代にこれぞロックというのを聞けて何か嬉しかった。しかもかなりの高濃度で高レベル。最初は妙なリズムのタメとギターの音色で戸惑ってたんだけど、よく聞いたら凄いなと。シンプルに聞こえるからこそレベルが高いのを実感する」
友人:「楽器弾いている人とかバンドやっている人が好きそうなイメージはあるな。玄人向けというか」
俺:「そう?」
友人:「古い感じのロックなのに時代遅れに感じさせないのはセンスでしょ?」
俺:「センスだよね。新しく感じるのはギターだと思う。ギターフレーズは90年代のオルタナティブ・ロックの弾き方」
友人:「シンプルなのに実は複雑なアレンジと展開だしね。まぁギター・ロックには違いないんだろうけど。こういうのは何てジャンルになる?」
俺:「大きく分けてオルタナティブ・ロックだけど、根本的にはアメリカン・ブルース、フォークを土台にしている」
友人:「こういうロックを取り上げるようになった君も歳取ったなぁ…」
俺:「何で?年齢は関係ないよ。このアルバム良いと思うけどなぁ。ギターが前面に出てくるロックってあまり好きじゃなかったけど、結局は弾く人のセンスによるんだろうなと。ギターの音色にわくわくドキドキするこの閃きと煌き!ギターだけでなく、メロディも良いし、もう全部良い!rockin'onはこういうバンドをプッシュすべきだろ。Oasisが1位なんて何時の時代だよ(#゚Д゚)ゴルァ!!」
友人::「よく喋るね」
俺:「ご、ごめん」
友人:「別にいいけど」
俺:「…ちょっと眠いから(;つД`) 」
友人:「・・・(;´Д`)ウウッ… 」
俺:「どうした?」
友人:「この前の更新からお勧めアルバムをいろいろ考えていたんだけど、『コレ!』というアルバムが…ないんだよなぁ。感慨深いという点ではGuns N' Rosesだけど、ベストと言えるかは別だし…」
俺:「あ、そうなの?俺もこれは特別だ!と思える一枚はなかったけど、『2008年の洋楽アルバムはイマイチでした』で終わるのはちょっと寂しいので、何とか選出してみようかなと…イロイロ考えてみた」
友人:「かなり後ろ向きな考え方だな」
俺:「まぁねぇ…本来なら『コレだ!』というのがハッキリしているならすぐ思い浮かぶハズなんだけど、一枚も思い浮かばなかった時点で何も印象に残っていないというのが正直なところだと思う」
友人:「全体的に小粒というのか不調というのかわからないけど、音楽業界が低迷しているって事になる?」
俺:「一概には言えないんだろうけどね。日本の邦楽業界も同じ事が言えると思うけど、全体的なセールスは確かに年々落ちている。けど、それは音楽を聞く人が減ったワケではなくて、聞き方が変わってきたことが大きい。ダウンロード販売で歴代記録樹立!と言った売り文句も増えた」
友人:「myspace試聴○○万回!とかね」
俺:「そうそう。 そういうCD以外の聞き方があっても良いとは思うけど、音楽が軽くなったような気がするなぁ」
友人:「そりゃあ軽いでしょ。とりあえずシングル曲はPVが無料で試聴できるし、気に入れば100円ちょっとでその曲だけ買うことが出来るし。アルバムである必要性がないんだから」
俺:「アルバムを買う必要性がなくなると一つの作品としての重みがなくなるよね」
友人:「ないね。だいたいアルバム一枚の単価が高いよ。邦楽だと3000円もするし」
俺:「高いよね。CD-ROM自体100円もしない安価な媒体だし。そういうところも敬遠される理由なのかも知れない」
友人:「CDがこんなにも早く時代遅れになるとは思わなかった」
俺:「なくなりはしないと思うけど、技術の進化が早い。それもインターネットという予想もしていなかった方向で」
友人:「まぁ、そんな時代遅れになりつつあるCDに愛着持って2008年度のベスト・アルバムを選出して下さい」
俺:「…時代遅れじゃないし、まだまだ主流だと信じているけど…とりあえず新人さんから。2008年度デビュー・アルバムは次の2枚です」


Santogold / Santogold
Vampire Weekend / Vampire Weekend
俺:「共にNY出身。NME誌、Billboard誌、Rolling Stone誌でも選出されているので諸外国でも評価は高い」
友人:「Santogoldは趣味じゃないだろ?」
俺:「う〜ん…そうだな。この手のジャンルは普段あまり聞かないんだけど、姉御のパワーに押されたというか。わりと最先端にあるグルーヴなんだけど、そんな小賢しいことより勢いが良い。純粋に良い曲をポップに作る!という意思が見えて良い」
友人:「レゲエ調の曲もあれば、ダンス調もあるし、ロック調もあるという…よく分からない音楽性だという印象なんだけど」
俺:「音楽性は幅広いね。でもこの人が歌うとどんな音楽性でも一環としてSantogoldとして成り立っている。要するにこのお姉さん自体が際立ったボーカリストだと」
友人:「まぁ声は良いよ、確かに」
俺:「今は業界側の一つの流れとしてポストM.I.A.を探すというのがあるんだけど、M.I.A.のような個性的なボーカリストはそう簡単にホイホイ出てくるものではないから。業界筋では非常に評価が高い上にセールスでも成功するという位置にある人」
友人:「成功してる?」
俺:「海外ではね。日本では全然パッとしないなぁ。M.I.A.自体もあまり受け入れられなかったというか」
友人:「なんで?」
俺:「黒人女性というのが一つの原因かな?と。黒人女性が日本で成功する場合は大部分がR&Bになる。要するに歌い上げるアーバンダンス系かポップス系。よくディーヴァとか歌姫とか言うよね。でもM.I.A.やSantogoldはどちらかというとアンダーグラウンドの最先端でやや実験的な要素を残しているから、敬遠されるのかな?」
友人:「黒人女性のラッパーとかいない?」
俺:「いるんだけど、日本では成功しない。音楽好きが一部評価する程度。やはり女性ということで自然とポップスに振り分けているんじゃないかな」
友人:「Santogoldもポップスだと思うんだけどな」
俺:「ちょっと尖がっているけど俺もそう思う。多少なりとも偏見があるかも知れないけど、このアルバムは良い出来だ」
友人:「女性アーティストを取り上げるなんて珍しいな」
俺:「基本ロックをメインとしているから。でもこの人、根はロックだよ」
友人:「ふ〜ん。で、あと一枚はVampire Weekend」
俺:「これもロック。想像しているロックじゃないとは思うけど」
友人:「これなぁ…最初の3曲は素晴らしいよね。3曲で7分だけど(笑)」
俺:「オープニング〜3曲はここ近年もっとも惹かれるものがある。掴みはバッチリ」
友人:「4曲目からまた一転して雰囲気変わるけどな」
俺:「まぁね。育ちの良さそうな大学生坊ちゃんバンドが暇な時間に片手間でバンドしてみましたみたいな」
友人:「でもセンスは微妙と」
俺:「主観になるだろうけど、こういうチープでインディーズ調のロックがイマドキらしいんだよ。業界筋で評価が高いのはそういう時代の空気を読んでいるということも理由だと思う」
友人:「なんかなぁ…手抜きしすぎだろ。安っぽい音だぜ?」
俺:「そういうのが良いんだって。粗い感じでね」
友人:「90年代を通過してきた身としては、インディーズならインディーズらしくしろって言いたい」
俺:「十分にインディーズらしいよ。こんなに業界で騒がれたら逆に本人達が困惑するんじゃないかな?売れようと思って売れる音楽じゃない気もするし」
友人:「そうか?俺は狙っている音だと思う。アフロちっくなリズムなんかは特にそうだろ」
俺:「このバンドの特徴を挙げるならやはりリズムだよね。マスコミが言うアフロってまではいかないけど、パッカーションが独特で良い。ラテン系じゃなくてアフリカン系のリズム」
友人:「土臭い印象はまったくないけどね」
俺:「むしろ洗練されている。粗くてチープな音色もそうなんだけど、すべてが安っぽいはずなのにオシャレに感じる。なぜだ?」
友人:「なぜだ?君が答えるところだろ(笑)」
俺:「う〜ん…力みがないからかな?ピント外れてたらゴメン」
友人:「あぁ、そういうところか」
俺:「音楽を楽しんでいるように見えるよね。例え狙っていても好きだから何か文句ある?っていう突き放したような魅力があるというか…でもSantogoldもそうだけど、聞く人にとってかなりフレンドリーな音楽をしている辺りが評価されるんだろうなと」
友人:「要するにインディーズなのに、ポップだと」
俺:「そう。一昔前ならインディーズって反商業主義のイメージがあったんだけど、今はそういうのがなくなっている。チャートに入るような音楽じゃないし、実験的な要素も音楽的な追求もしたいけど、ポップでなければ誰も聞かないという事をちゃんと認識している」
友人:「もうメジャー・レーベル所属である事が一流の証ではなくなってきた?」
俺:「メジャー・レーベルは世相を表していると思うんだけど、長年ずっと音楽を愛してきた人達が今、チャートに入るような音楽を評価すると思う?これは邦楽だって同じ流れになって来ていると思うけど」
友人:「なるほどね」
俺:「インディーズの方が刺激的で節制も少なくて面白いのがたくさんあるのをマスコミが気づいた。売れることは悪いことではないという風習がインディーズ側も出てきたように感じる」
友人:「じゃあ次はヒップホップとか黒い部門を取り上げる?」
俺:「こっちはね…あまり良いと思うのがなかったんだよね…」
友人:「あ、そうなんだ?」
俺:「世間的にはLIL WAYNEを押しているけど、どうも個人的には何とも…それならまだT.I.、FLO RIDA、RickRoss辺りを押す。サウス系、フロリダ勢なんだけど」
友人:「あぁ…」
俺:「実際、彼らは物凄い売れたんだけど、音楽的な評価やグラミー賞、セールスなど見ても2008年はLIL WAYNEだね。カニエのアルバムはあの微妙なラップじゃなくて、これまた微妙な歌を披露したせいか空気のような扱いになってしまった感があるけど(笑)」
友人:「ヒップホップの良さというのが説明難しいんだけど、FLO RIDAこそが2008年の顔だと思うけどな」
俺:「『Low』だね。日本でもこの曲は人気あったみたいだけど、どうも一発屋で終わりそうなイメージが…レコード会社も売り方をもう少し考えて欲しい。これで次作がコケたらレコード会社の責任だ」
友人:「実際安っぽいイメージあるもんなぁ。チンピラていうか垢抜けないというか」
俺:「でも音楽は良いんじゃないかな?案外ああ見えて器用だと思う。彼の影響力もあってセールス面ではサウス系フロリダ発が圧勝じゃないかな」
友人:「じゃあ該当なしで。部門とか関係なしに2008年度はコレ!というアルバム、ある?」
俺:「そうだな…個人的には次の2枚になるかな」

THE MARS VOLTA / The Bedlam In Goliath
友人:「THE MARS VOLTA…来たよコレ(;´Д`)」
俺:「当ブログ的には定番のバンドって事で(;・∀・) 今回は非常にコンパクトにまとめてて聞きやすくなっているんだけど、圧縮された分、逆に情報量と熱量が多すぎて眩暈がする。そういう面では慣れていない人には熱にうなされそうな音楽かなぁ…」
友人:「こう言ったら悪いけど、大多数の人を置き去りにするバンド」
俺:「でもハマッたらもう終わり。他が圧倒的に物足りない。どうしてこんなフレーズが出てくるのか、めちゃくちゃ複雑な展開なのにこうもエモーショナルなのか…もうね、言葉が出ません」
友人:「THE MARS VOLTAは君の趣味だからいいや。あと一枚…これか」

The Raconteurs / CONSOLERS OF THE LONELY
俺:「最近はより感じるんだけど、もうロックが売れたり評価されたりする時代じゃないんだよね。もちろんたくさんのロック・バンドが頑張っているけど、ロックが音楽業界のど真ん中から外れてしまったのを感じる」
友人:「そうか?」
俺:「ここではロックをメインで取り上げているけど、アメリカの保守的なロック雑誌であるRolling Stone誌ですらベスト・アルバムトップ10のうち、半分はロックじゃないんだよ。NMEはまだ伝統があるなとは思うけど、グラミー賞を受賞したロバート・プラントとアリソン・クラウスも最多ノミネートされていたLIL WAYNEしかり、アメリカでは主流がなく混沌としている」
友人:「ロックという言葉に捉われ過ぎじゃない?」
俺:「それはあるかも。ロック原理主義というか(笑) NMEの選出を見ると2008年度の音楽は『サイケデリック』というのが一つの流れになっているんだけど、一方では反対の位置にあるエレクトロの流れも出てきているし、90年代に隆盛したミクスチャー系もしぶとく生き残っては新しい形を生み出している。ロックらしいスタンスなんてもう誰も相手にしていないのかな?みたいな時代になったのを感じる」
友人:「だからThe Raconteurs?」
俺:「どう思う、このアルバム?」
友人:「いや、どうって…好きなタイプのロックじゃないけど、ブルージーで渋くてカッコイイなと思うよ。キムタクになりたいけど、ショーン・コネリーに憧れるみたいな」
俺:「ロックて本来こういうものだと思うよね。The Raconteursのこのアルバムを聞いたとき、あぁこういうクラシックなロックって本当はカッコイイんだなと思ったよ。やっていることは古臭い60、70年代の懐古厨乙!とか言われそうなロックなんだけど、このギターフレーズ聞け!と思うワケよ。理解できないならガキだなと…」
友人:「なに上から目線で語っちゃってんの?」
俺:「いや、このギター聴け!ドラムとベースのタメを感じろ!揺らめきとひらめきを悟れ!オイ、これこそロックだぞ!って。言いたい事わかる?」
友人:「全然わからん」
俺:「…ちょっと眠いから(´・ω・`)」
友人:「このアルバムはなぁ…まさかコレとは思わなかったけど…うん、カッコイイとは思うんだけど、若い世代が憧れるロックではないなぁ」
俺:「かな?」
友人:「いろんな経験してきたある程度の年齢じゃないと良さがわからないかも知れんな。シンプルなロックだけに装飾が少ないから聞き方が細かいというか…勢いとかメロディがとかそういうのじゃないよね」
俺:「うん」
友人:「古臭いけど、新鮮であるという意味では良いんだけど、コレはな…」
俺:「ジャックのセンスってもっとぶっ飛んでいるよ。でもこうしてバンド形態になるとその濃さが良い方向で薄まったから、聞きやすくなったのかな?と」
友人:「音質良いよね」
俺:「それ!このアルバムの音質めちゃめちゃ良いよ。これもポイント高い」
友人:「これって録音技術の問題?」
俺:「スタジオのレベルもあるんだろうけど、ミキシングなどいろいろな要因はあると思う」
友人:「ふ〜ん…このアルバムか。意外と言えば意外だ」
俺:「ロックが音楽業界の中心から外れていく時代にこれぞロックというのを聞けて何か嬉しかった。しかもかなりの高濃度で高レベル。最初は妙なリズムのタメとギターの音色で戸惑ってたんだけど、よく聞いたら凄いなと。シンプルに聞こえるからこそレベルが高いのを実感する」
友人:「楽器弾いている人とかバンドやっている人が好きそうなイメージはあるな。玄人向けというか」
俺:「そう?」
友人:「古い感じのロックなのに時代遅れに感じさせないのはセンスでしょ?」
俺:「センスだよね。新しく感じるのはギターだと思う。ギターフレーズは90年代のオルタナティブ・ロックの弾き方」
友人:「シンプルなのに実は複雑なアレンジと展開だしね。まぁギター・ロックには違いないんだろうけど。こういうのは何てジャンルになる?」
俺:「大きく分けてオルタナティブ・ロックだけど、根本的にはアメリカン・ブルース、フォークを土台にしている」
友人:「こういうロックを取り上げるようになった君も歳取ったなぁ…」
俺:「何で?年齢は関係ないよ。このアルバム良いと思うけどなぁ。ギターが前面に出てくるロックってあまり好きじゃなかったけど、結局は弾く人のセンスによるんだろうなと。ギターの音色にわくわくドキドキするこの閃きと煌き!ギターだけでなく、メロディも良いし、もう全部良い!rockin'onはこういうバンドをプッシュすべきだろ。Oasisが1位なんて何時の時代だよ(#゚Д゚)ゴルァ!!」
友人::「よく喋るね」
俺:「ご、ごめん」
友人:「別にいいけど」
俺:「…ちょっと眠いから(;つД`) 」
2009.03.10 /
▲
2008年 Album Of The Year Part.1
俺:「遅くなりましたが、2008年の洋楽アルバムを振り返ってみよう〜♪コーナーです」
友人:「2009年も2ヶ月過ぎて非常に今更感があるんだけど」
俺:「今更感があるね。忙しかったので勘弁して下さい。影響力が大きい雑誌が選出する2008年のベスト・アルバム・トップ10が出揃ってますので、いろいろ見て行きましょうか」
友人:「当ブログ的なアルバムも選出する?」
俺:「ジャンル別程度で適当に。俺はほとんど思い浮かばなかったけど」
友人:「俺も数枚程度」
俺:「では、まずイギリスの最大手、NMEが発表した2008年のベスト・アルバム・トップ10は以下のようになってます」
NME
1.MGMT / Oracular Spectacular
2.TV ON THE RADIO / Dear Science
3.Glasvegas / Glasvegas
4.Vampire Weekend / Vampire Weekend
5.Foals / Antidotes
6.Metronomy / Nights Out
7.Santogold / Santogold
8. Mystery Jets / Twenty One
9.Kings of Leon / Only By The Night
10.Friendly Fires / Friendly Fires
俺:「これまた独自の選出をするなぁ…コメントが難しい」
友人:「MGMT…コレ知らない。取り上げた?」

MGMT/Oracular Spectacular
俺:「ここでは取り上げていない。ちょっと趣味が違ってた。業界筋では非常に評価が高いとは聞いてたけど1位にするとは。業界人が好むものは一般的に売れるか?と言われたら別モノだと証明するようなランキングだ。2位のTV ON THE RADIOも同じ傾向にあるバンドで、要するにメジャー・レーベル所属なのにインディーズの雰囲気があるバンドが総じて選出されている」
友人:「インデーズと言っても同列には語れないだろ。どんな感じ?」
俺:「MGMTはサイケ・ポップで、フレーミング・リップスに民族テイストを導入したようなドリーミン・サイケ?というのかな…ソフト・ロックとも言えるか。フレーミング・リップスが好きな人はハマそうな感じ。TV ON THE RADIOも現代的なオルタナティブ・ロックに民族テイスト入っている。共にNY出身のインディーズ。雑誌の性格が良く出ているとは言える」
友人:「3位のGlasvegas…これは新人?」
俺:「新人。ジザメリやマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ライドのようなサイケ/シューゲイザー路線で、UK独特の陰湿的な美しさがあるギター・ロック。3位までは『サイケデリック』が一つのキーワードになるバンドばかりだな」
友人:「4位は取り上げたね。Vampire Weekend」
俺:「NMEは取り上げるだろうなとは思ったけど、予想以上に評価が高い。Billboardも4位なんだな…これは英米通してかなり良い評価だと思うよ」
友人:「偏差値が高いところの頭も育ちも良さそうな大学生の趣味の良いロックを評価するのもなぁ( -人-).。oO」
俺:「ロックと呼ぶには洗練されているから好みはあるだろうけど、こういうランキングはそんなもんだよ。5位Foals、6位Metronomy、7位Santogold、10位Friendly Firesはロックとは呼べないかも。共通しているのはロックにダンス・ミュージック路線を取り入れているところかな。Metronomyなんかはロックではなくてエレクトロだけど」
友人:「5位と6位は知らない」
俺:「次回更新時に6位のMetronomyを取り上げる。このバンドは面白いよ」
友人:「ふ〜ん…で、8位のMystery Jets、9位のKings of Leonとあるけど」
俺:「どちらも趣味じゃないので取り上げていないけど、Mystery JetsはMGMTより馴染みやすいインデーズ風のサイケ・ロック。UK出身にしてはちょっと風変わりということで多少騒がれていたけど、このランキング内では存在が目立たないバンドだな。Kings of Leonはストレートなロックン・ロール。このバンドはアメリカ出身なのにイギリスで大人気というThe Killersのようなバンド。アメリカ本国ではイマイチな結果しか残せていないので、日本でもあまり知名度はないと思う」
友人:「日本のマーケティングはアメリカの影響が強いって事?」
俺:「音楽好きならUKもチェックするんだろうけど、(日本で)売れるアルバムはアメリカの影響力が強い」
友人:「ほとんど知らないなぁ。基本的に新人かキャリア浅いのが多いって事か」
俺:「キャリアがあるバンドはTV ON THE RADIOとKings of Leonくらい。それでも10年以上の長いキャリアとかではなく、ゼロ世代だよ。後はほとんどデビューアルバムでNMEらしい選出とも言える」
友人:「新人好きの雑誌が一番売れるということはUK国民も新人好きが多いって事?」
俺:「そうだね。新しいモノ好きな国民性を現しているんじゃないかな」
友人:「じゃあアメリカはどんな感じ?」
俺:「アメリカの2大権威は日本で言うところのオリコンみたいなランキングで有名なBillboard誌と、ロック雑誌として権威あるローリング・ストーン誌が選出する2008年ベスト・アルバム・トップ10を見てみよう」
Billboard
1.Fleet Foxes / Fleet Foxes
2.Santogold / Santogold
3.Bon Iver / For Emma, Forever Ago
4.Vampire Weekend / Vampire Weekend
5.Elbow / The Seldom Seen Kid
6.TV ON THE RADIO / Dear Science
Coldplay / Viva La Vida Or Death And All His Friends
7.Nick Cave / Dig, Lazarus, Dig!!!
8.Metallica / Death Magnetic
9.Adele/ 19
Duffy / Rockferry
10.Lil Wayne / The Carter III
MGMT / Oracular Spectacular
ROLLING STONE
1.TV ON THE RADIO / Dear Science
2.Bob Dylan / Tell Tale Signs
3.Lil Wayne / The Carter III
4.My Morning Jacket / Evil Urges
5.John Mellencamp / Life Death Love and Freedom
6.Santogold / Santogold
7.Coldplay / Viva La Vida Or Death And All His Friends
8.BECK / Modern Guilt
9.Metallica / Death Magnetic
10.Vampire Weekend / Vampire Weekend
友人:「NMEと被っているのもあるけど、全体的に傾向が違う…かな?」
俺:「Nick Cave、Adele、Duffy、John Mellencamp等のシンガーソングライターを選んでいるのが特徴的。アメリカの雑誌なのにUK出身が半分占めているし、NMEほど新人ばかりではないかな」
友人:「Bob Dylanなんかを選出している辺りは保守的?」
俺:「ちらほら珍しいのも入れているけど、概ね評価が確定した世界的有名なバンドやシンガーが多いね。まったく聞いたことがないのはFleet Foxes、Bon Iverくらいかな…」

Fleet Foxes/Fleet Foxes
友人:「TV ON THE RADIOの評価がどこも軒並み高いなぁ。コレ、一度聞いてみたい」
俺:「お、そう?今度聞いてみようか。他に気になるのがある?」

TV ON THE RADIO/Dear Science
友人:「1位はどちらも独創的だな」
俺:「1位の選出は悩んだと思うよ。売れている有名なバンドやアーティストを選出したら面白くないだろう。かと言ってまったくの新人を1位にしたら、プレッシャーで潰れかねない。全体的なバランスは取れているんじゃないかな」
友人:「Billboardは特徴あるよね。ColdplayとMetallicaが非常に浮いているように見える(´▽`*)アハハ 」
俺:「売れ筋上位と趣味を選出したって感じ。UKで2008年度セールスNo1はDuffyのアルバムなんだよ」
友人:「あ、そうなの?」
俺:「全世界で700万枚以上売ったColdplayも選んでいるし、さすがにランキング会社が売り上げNo1を無視できないと思う」
友人:「だよな。一般人の嗜好を無視したアルバムばかり選出したら、ランキング会社としての存在意義がない」
俺:「NMEみたいにまったくの無名新人ばかりを売り出すというのも凄いけど」
友人:「編集者にしてみれば世に出る前の才能を送り出す仕事はやりがいはあるんじゃない?」
俺:「あるだろうね。調子に乗って俺が発掘したらどんな新人バンドでも絶対に売れるぜ!と息巻く編集者もいそうだ」
友人:「いるだろうな。こういうランキングって雑誌の性格が出るから面白い」
俺:「ヒップホップ勢がLil Wayneだけって言うのも凄い」
友人:「昨年ここでヒップホップいっぱい取り上げたのに」
俺:「ここで取り上げているヒップホップは売れているものを重点に置いているから。逆に言うとランキングの主流であるヒップホップは音楽的に評価が低いということでもあるか」
友人:「黒人が大統領になっても簡単ではないなぁ」
俺:「ヒップホップ自体が歴史浅いからとか雑誌の性質もあるんだろうけど、まだまだロック/ポップスが強いかな?」
友人:「じゃあ納得できる選出は?」
俺:「SantogoldとVampire Weekend。特にSantogoldは個人的に最も良いアルバムだと思っている。Coldplayも良かったけど印象が薄い。音源聞いたら売れるのも分かるんだけど、バンド自体は地味な印象が拭えないなぁ」
友人:「アメリカではColdplayを選出しているのに、本国NMEではランクインすらしないっていうのも…何この扱い?」
俺:「NMEは売れたらもう取り上げないストイックなランキングになっている。よく聞くじゃん?売れていない頃から応援していたアーティストがブレイクしたら興味を失くすっていう人。NMEはそういう人が集まった雑誌なんだよ(笑)」
友人:「あぁ、いそうだね。流行っているアーティストが好きだと言ったら見下す人」
俺:「でも常に新しい音を求めるって言うのは本当に音楽好きな人達でもあると思うけど」
友人:「UKとアメリカはわかった。次は?」
俺:「次は日本の洋楽雑誌としては一番の権威と売り上げを誇るrockin'onの2008年ベスト・アルバム・トップ10を見てみよう」
rockin'on
1.Oasis / Dig out your soul
2.Coldplay / Viva la vida or death and all his friends
3.Beck / Modern guilt
4.Sigur Ros / Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
5.Slipknot / All hope is gone
6.Cajun Dance Party / The colorful life
7.Guns N' Roses / Chinese Democracy
8.The last shadow puppets / The age of the understatement
9.Fall out boy / Folie a deux
10. Primal Scream / Beautiful Future
俺:「なんて保守的なランキングだ…」
友人:「知っている名前が多い(笑)」
俺:「新人はCajun Dance Partyくらい…The last shadow puppetsはちょっと違うしなぁ」
友人:「Coldplayはともかくとしても、Oasisが1位ってどうなの?」
俺:「どう?って聞かれても答えようがない(;・∀・)」
友人:「このアルバムが年間で一番良かったってことだろ?俺は何とも思わなかったけど」
俺:「ほとんどの人が1位は納得しないと思うけど。ランクインされているアーティストは5年…いや、10年前ならまだわからんでもないっていう顔ぶればかりです(;´Д`)」

Oasis/Dig out your soul
友人:「あぁ、そういう意味ね。確かにNMEやBillboardとほとんど被っていないな」
俺:「NMEやBillboardにランクインされているアーティストはおそらく11位〜30位くらいに選出しているんじゃないかな?」
友人:「それだけ海外から見たらセンスが古いって事?」
俺:「う〜ん…どうなんだろう?国内での売り上げ的なことや影響力も考慮しているとは思うんだけど、rockin'onの趣味が保守的に偏っている要因が強いと思う」
友人:「基本的にどれも聞きやすいし、有名バンドばっかり」
俺:「rockin'onは新人には厳しい雑誌って事ですか(笑) おそらく音楽的な趣味が保守的なんだろうなと。海外のランキングを見てると2008年のキーワードはサイケとエレクトロで、新しい勢力だと思う。けど、それらしいアルバムを選出していないどころか新人がいない」
友人:「Guns N' Rosesを選出しているし、ロック・バンドにこだわり過ぎなのかも。Chinese Democracyは番外編として扱うのが正しいのに」
俺:「番外編(;´Д`)…そう言えばロック・バンドじゃないのはBeckだけだ」
友人:「でもrockin'onが選出しているベスト10はまだ現実味がある。本当に好きだから選出しているし、またそれらが売れているって実感はする。海外のはワケがわからん」
俺:「そういう意見はあると思う。感性の違いや国民性の違いもあるだろうし、人によってはNMEの選出の方が趣味という人もいるでしょう。売れているのは限定的なのに先鋭的なアーティストばっかり選んでたら雑誌を買う人が減るかも知れないという危機感もあるんじゃないかな。でももう少し新人に対して優しい評価をした方が良い気もするけど」
友人:「今年はOasisにColdplayのワンツーフィニッシュ。んでもって2007年はRadiohead。UKロック大好き☆っていうのはよくわかる」
俺:「90年代のブリット・ポップブームの影響が今の編集部に少なからずあるんだろうなぁ。MetallicaじゃなくてSlipknotというところも特徴的だし、オルタナティブには寛容だけどメタルに厳しい世相を現しているとも」
友人:「こういうランキングをされると実際のセールスはもっと保守的な傾向になりそう」
俺:「ではTOWER RECORDSのセールスランキングを見てみようか。どれくらいrockin'onの影響あるのかな?」
TOWER RECORDS 2008 BEST SELLERS TOP10
1.Coldplay / Viva la vida or death and all his friends
2.The Offspring / Rise And Fall,Rage And Grace
3 Ne-Yo / Year Of The Gentleman
4 Oasis / Dig Out Your Soul
5 Madonna / Hard Candy
6 Jack Johnson / Sleep Through The Static
7 Leona Lewis / Spirit
8 Radiohead / In Rainbows
9 Slipknot / All Hope Is Gone
10 Mariah Carey / E=MC2
友人:「なんて言うか…1位Coldplayというのが意外」
俺:「Coldplay、売れているんだよね。でも実際発売される時に店頭に行って客の動きを見てたけど、好きだからというよりは世間的に騒がれているから買って行くというような人が多い印象がした」

Coldplay/Viva la vida or death and all his friends
友人:「後は…やはり大物が手堅く売れるって感じだな」
俺:「当然と言えば当然だけど、それなりのキャリアと実績がある人ばかり。ロック勢はrockin'onの影響力もあると思うし、ポップス(アイドル系)はアメリカ発が多い。ちなみに10位〜20位もほとんどアメリカ勢」
友人:「この中で何か思うことある?7位のLeona Lewisってのは知らない」
俺:「この中では唯一の新人。ロンドン出身のディーヴァと言えば良いのか?音楽的には10位のMariah Careyと同じ傾向のR&Bを通過したポップス。イギリスの人気オーディション番組『X-Factor』 06年シリーズの優勝者」
友人:「へぇ…」
俺:「The Offspring、Oasis、Madonna、Mariah Carey辺りは本国ではもうランクインされるほど売れないんだけど、日本では売れるなぁ。大御所ならではのファン層がちゃんとあるんだろうな。実績というのは大事だねぇ」
友人:「こうして見ると海外のランキングと全然違うのな…」
俺:「日本から見ればすべて異国の輸入品だから、本場と違って当然でしょう。名前が知られている大御所ならではの安心感というのもあるだろうし」
友人:「日本に居て海外の音楽を聞くというのは本国とギャップというのか…違いがあるんだな。ちょっと文化の壁を感じた」
俺:「NMEやBillboardが選出したベスト10がUKやアメリカで同じように売れているワケじゃないから心配しなくても大丈夫。むしろrockin'onは良心的だと思うな。まったくの無名を無責任にベタ褒めしたり取り上げたりしないし、むやみに批判したり叩いたりもしない。日本人的な気質で雑誌を作っているのは感じる。お金を出す側からすればもう少し厳しく判定しても良いとは思うけど、そういう場合は敢えて触れない。全体的に良い雑誌じゃないかな?何年経ってもUKならOasisとRadiohead、アメリカならレッチリを神として扱うけど(笑)」
友人:「( ゚д゚)アキタヨ…」
Part.2に続く
俺:「遅くなりましたが、2008年の洋楽アルバムを振り返ってみよう〜♪コーナーです」
友人:「2009年も2ヶ月過ぎて非常に今更感があるんだけど」
俺:「今更感があるね。忙しかったので勘弁して下さい。影響力が大きい雑誌が選出する2008年のベスト・アルバム・トップ10が出揃ってますので、いろいろ見て行きましょうか」
友人:「当ブログ的なアルバムも選出する?」
俺:「ジャンル別程度で適当に。俺はほとんど思い浮かばなかったけど」
友人:「俺も数枚程度」
俺:「では、まずイギリスの最大手、NMEが発表した2008年のベスト・アルバム・トップ10は以下のようになってます」
NME
1.MGMT / Oracular Spectacular
2.TV ON THE RADIO / Dear Science
3.Glasvegas / Glasvegas
4.Vampire Weekend / Vampire Weekend
5.Foals / Antidotes
6.Metronomy / Nights Out
7.Santogold / Santogold
8. Mystery Jets / Twenty One
9.Kings of Leon / Only By The Night
10.Friendly Fires / Friendly Fires
俺:「これまた独自の選出をするなぁ…コメントが難しい」
友人:「MGMT…コレ知らない。取り上げた?」

MGMT/Oracular Spectacular
俺:「ここでは取り上げていない。ちょっと趣味が違ってた。業界筋では非常に評価が高いとは聞いてたけど1位にするとは。業界人が好むものは一般的に売れるか?と言われたら別モノだと証明するようなランキングだ。2位のTV ON THE RADIOも同じ傾向にあるバンドで、要するにメジャー・レーベル所属なのにインディーズの雰囲気があるバンドが総じて選出されている」
友人:「インデーズと言っても同列には語れないだろ。どんな感じ?」
俺:「MGMTはサイケ・ポップで、フレーミング・リップスに民族テイストを導入したようなドリーミン・サイケ?というのかな…ソフト・ロックとも言えるか。フレーミング・リップスが好きな人はハマそうな感じ。TV ON THE RADIOも現代的なオルタナティブ・ロックに民族テイスト入っている。共にNY出身のインディーズ。雑誌の性格が良く出ているとは言える」
友人:「3位のGlasvegas…これは新人?」
俺:「新人。ジザメリやマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ライドのようなサイケ/シューゲイザー路線で、UK独特の陰湿的な美しさがあるギター・ロック。3位までは『サイケデリック』が一つのキーワードになるバンドばかりだな」
友人:「4位は取り上げたね。Vampire Weekend」
俺:「NMEは取り上げるだろうなとは思ったけど、予想以上に評価が高い。Billboardも4位なんだな…これは英米通してかなり良い評価だと思うよ」
友人:「偏差値が高いところの頭も育ちも良さそうな大学生の趣味の良いロックを評価するのもなぁ( -人-).。oO」
俺:「ロックと呼ぶには洗練されているから好みはあるだろうけど、こういうランキングはそんなもんだよ。5位Foals、6位Metronomy、7位Santogold、10位Friendly Firesはロックとは呼べないかも。共通しているのはロックにダンス・ミュージック路線を取り入れているところかな。Metronomyなんかはロックではなくてエレクトロだけど」
友人:「5位と6位は知らない」
俺:「次回更新時に6位のMetronomyを取り上げる。このバンドは面白いよ」
友人:「ふ〜ん…で、8位のMystery Jets、9位のKings of Leonとあるけど」
俺:「どちらも趣味じゃないので取り上げていないけど、Mystery JetsはMGMTより馴染みやすいインデーズ風のサイケ・ロック。UK出身にしてはちょっと風変わりということで多少騒がれていたけど、このランキング内では存在が目立たないバンドだな。Kings of Leonはストレートなロックン・ロール。このバンドはアメリカ出身なのにイギリスで大人気というThe Killersのようなバンド。アメリカ本国ではイマイチな結果しか残せていないので、日本でもあまり知名度はないと思う」
友人:「日本のマーケティングはアメリカの影響が強いって事?」
俺:「音楽好きならUKもチェックするんだろうけど、(日本で)売れるアルバムはアメリカの影響力が強い」
友人:「ほとんど知らないなぁ。基本的に新人かキャリア浅いのが多いって事か」
俺:「キャリアがあるバンドはTV ON THE RADIOとKings of Leonくらい。それでも10年以上の長いキャリアとかではなく、ゼロ世代だよ。後はほとんどデビューアルバムでNMEらしい選出とも言える」
友人:「新人好きの雑誌が一番売れるということはUK国民も新人好きが多いって事?」
俺:「そうだね。新しいモノ好きな国民性を現しているんじゃないかな」
友人:「じゃあアメリカはどんな感じ?」
俺:「アメリカの2大権威は日本で言うところのオリコンみたいなランキングで有名なBillboard誌と、ロック雑誌として権威あるローリング・ストーン誌が選出する2008年ベスト・アルバム・トップ10を見てみよう」
Billboard
1.Fleet Foxes / Fleet Foxes
2.Santogold / Santogold
3.Bon Iver / For Emma, Forever Ago
4.Vampire Weekend / Vampire Weekend
5.Elbow / The Seldom Seen Kid
6.TV ON THE RADIO / Dear Science
Coldplay / Viva La Vida Or Death And All His Friends
7.Nick Cave / Dig, Lazarus, Dig!!!
8.Metallica / Death Magnetic
9.Adele/ 19
Duffy / Rockferry
10.Lil Wayne / The Carter III
MGMT / Oracular Spectacular
ROLLING STONE
1.TV ON THE RADIO / Dear Science
2.Bob Dylan / Tell Tale Signs
3.Lil Wayne / The Carter III
4.My Morning Jacket / Evil Urges
5.John Mellencamp / Life Death Love and Freedom
6.Santogold / Santogold
7.Coldplay / Viva La Vida Or Death And All His Friends
8.BECK / Modern Guilt
9.Metallica / Death Magnetic
10.Vampire Weekend / Vampire Weekend
友人:「NMEと被っているのもあるけど、全体的に傾向が違う…かな?」
俺:「Nick Cave、Adele、Duffy、John Mellencamp等のシンガーソングライターを選んでいるのが特徴的。アメリカの雑誌なのにUK出身が半分占めているし、NMEほど新人ばかりではないかな」
友人:「Bob Dylanなんかを選出している辺りは保守的?」
俺:「ちらほら珍しいのも入れているけど、概ね評価が確定した世界的有名なバンドやシンガーが多いね。まったく聞いたことがないのはFleet Foxes、Bon Iverくらいかな…」

Fleet Foxes/Fleet Foxes
友人:「TV ON THE RADIOの評価がどこも軒並み高いなぁ。コレ、一度聞いてみたい」
俺:「お、そう?今度聞いてみようか。他に気になるのがある?」

TV ON THE RADIO/Dear Science
友人:「1位はどちらも独創的だな」
俺:「1位の選出は悩んだと思うよ。売れている有名なバンドやアーティストを選出したら面白くないだろう。かと言ってまったくの新人を1位にしたら、プレッシャーで潰れかねない。全体的なバランスは取れているんじゃないかな」
友人:「Billboardは特徴あるよね。ColdplayとMetallicaが非常に浮いているように見える(´▽`*)アハハ 」
俺:「売れ筋上位と趣味を選出したって感じ。UKで2008年度セールスNo1はDuffyのアルバムなんだよ」
友人:「あ、そうなの?」
俺:「全世界で700万枚以上売ったColdplayも選んでいるし、さすがにランキング会社が売り上げNo1を無視できないと思う」
友人:「だよな。一般人の嗜好を無視したアルバムばかり選出したら、ランキング会社としての存在意義がない」
俺:「NMEみたいにまったくの無名新人ばかりを売り出すというのも凄いけど」
友人:「編集者にしてみれば世に出る前の才能を送り出す仕事はやりがいはあるんじゃない?」
俺:「あるだろうね。調子に乗って俺が発掘したらどんな新人バンドでも絶対に売れるぜ!と息巻く編集者もいそうだ」
友人:「いるだろうな。こういうランキングって雑誌の性格が出るから面白い」
俺:「ヒップホップ勢がLil Wayneだけって言うのも凄い」
友人:「昨年ここでヒップホップいっぱい取り上げたのに」
俺:「ここで取り上げているヒップホップは売れているものを重点に置いているから。逆に言うとランキングの主流であるヒップホップは音楽的に評価が低いということでもあるか」
友人:「黒人が大統領になっても簡単ではないなぁ」
俺:「ヒップホップ自体が歴史浅いからとか雑誌の性質もあるんだろうけど、まだまだロック/ポップスが強いかな?」
友人:「じゃあ納得できる選出は?」
俺:「SantogoldとVampire Weekend。特にSantogoldは個人的に最も良いアルバムだと思っている。Coldplayも良かったけど印象が薄い。音源聞いたら売れるのも分かるんだけど、バンド自体は地味な印象が拭えないなぁ」
友人:「アメリカではColdplayを選出しているのに、本国NMEではランクインすらしないっていうのも…何この扱い?」
俺:「NMEは売れたらもう取り上げないストイックなランキングになっている。よく聞くじゃん?売れていない頃から応援していたアーティストがブレイクしたら興味を失くすっていう人。NMEはそういう人が集まった雑誌なんだよ(笑)」
友人:「あぁ、いそうだね。流行っているアーティストが好きだと言ったら見下す人」
俺:「でも常に新しい音を求めるって言うのは本当に音楽好きな人達でもあると思うけど」
友人:「UKとアメリカはわかった。次は?」
俺:「次は日本の洋楽雑誌としては一番の権威と売り上げを誇るrockin'onの2008年ベスト・アルバム・トップ10を見てみよう」
rockin'on
1.Oasis / Dig out your soul
2.Coldplay / Viva la vida or death and all his friends
3.Beck / Modern guilt
4.Sigur Ros / Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
5.Slipknot / All hope is gone
6.Cajun Dance Party / The colorful life
7.Guns N' Roses / Chinese Democracy
8.The last shadow puppets / The age of the understatement
9.Fall out boy / Folie a deux
10. Primal Scream / Beautiful Future
俺:「なんて保守的なランキングだ…」
友人:「知っている名前が多い(笑)」
俺:「新人はCajun Dance Partyくらい…The last shadow puppetsはちょっと違うしなぁ」
友人:「Coldplayはともかくとしても、Oasisが1位ってどうなの?」
俺:「どう?って聞かれても答えようがない(;・∀・)」
友人:「このアルバムが年間で一番良かったってことだろ?俺は何とも思わなかったけど」
俺:「ほとんどの人が1位は納得しないと思うけど。ランクインされているアーティストは5年…いや、10年前ならまだわからんでもないっていう顔ぶればかりです(;´Д`)」

Oasis/Dig out your soul
友人:「あぁ、そういう意味ね。確かにNMEやBillboardとほとんど被っていないな」
俺:「NMEやBillboardにランクインされているアーティストはおそらく11位〜30位くらいに選出しているんじゃないかな?」
友人:「それだけ海外から見たらセンスが古いって事?」
俺:「う〜ん…どうなんだろう?国内での売り上げ的なことや影響力も考慮しているとは思うんだけど、rockin'onの趣味が保守的に偏っている要因が強いと思う」
友人:「基本的にどれも聞きやすいし、有名バンドばっかり」
俺:「rockin'onは新人には厳しい雑誌って事ですか(笑) おそらく音楽的な趣味が保守的なんだろうなと。海外のランキングを見てると2008年のキーワードはサイケとエレクトロで、新しい勢力だと思う。けど、それらしいアルバムを選出していないどころか新人がいない」
友人:「Guns N' Rosesを選出しているし、ロック・バンドにこだわり過ぎなのかも。Chinese Democracyは番外編として扱うのが正しいのに」
俺:「番外編(;´Д`)…そう言えばロック・バンドじゃないのはBeckだけだ」
友人:「でもrockin'onが選出しているベスト10はまだ現実味がある。本当に好きだから選出しているし、またそれらが売れているって実感はする。海外のはワケがわからん」
俺:「そういう意見はあると思う。感性の違いや国民性の違いもあるだろうし、人によってはNMEの選出の方が趣味という人もいるでしょう。売れているのは限定的なのに先鋭的なアーティストばっかり選んでたら雑誌を買う人が減るかも知れないという危機感もあるんじゃないかな。でももう少し新人に対して優しい評価をした方が良い気もするけど」
友人:「今年はOasisにColdplayのワンツーフィニッシュ。んでもって2007年はRadiohead。UKロック大好き☆っていうのはよくわかる」
俺:「90年代のブリット・ポップブームの影響が今の編集部に少なからずあるんだろうなぁ。MetallicaじゃなくてSlipknotというところも特徴的だし、オルタナティブには寛容だけどメタルに厳しい世相を現しているとも」
友人:「こういうランキングをされると実際のセールスはもっと保守的な傾向になりそう」
俺:「ではTOWER RECORDSのセールスランキングを見てみようか。どれくらいrockin'onの影響あるのかな?」
TOWER RECORDS 2008 BEST SELLERS TOP10
1.Coldplay / Viva la vida or death and all his friends
2.The Offspring / Rise And Fall,Rage And Grace
3 Ne-Yo / Year Of The Gentleman
4 Oasis / Dig Out Your Soul
5 Madonna / Hard Candy
6 Jack Johnson / Sleep Through The Static
7 Leona Lewis / Spirit
8 Radiohead / In Rainbows
9 Slipknot / All Hope Is Gone
10 Mariah Carey / E=MC2
友人:「なんて言うか…1位Coldplayというのが意外」
俺:「Coldplay、売れているんだよね。でも実際発売される時に店頭に行って客の動きを見てたけど、好きだからというよりは世間的に騒がれているから買って行くというような人が多い印象がした」

Coldplay/Viva la vida or death and all his friends
友人:「後は…やはり大物が手堅く売れるって感じだな」
俺:「当然と言えば当然だけど、それなりのキャリアと実績がある人ばかり。ロック勢はrockin'onの影響力もあると思うし、ポップス(アイドル系)はアメリカ発が多い。ちなみに10位〜20位もほとんどアメリカ勢」
友人:「この中で何か思うことある?7位のLeona Lewisってのは知らない」
俺:「この中では唯一の新人。ロンドン出身のディーヴァと言えば良いのか?音楽的には10位のMariah Careyと同じ傾向のR&Bを通過したポップス。イギリスの人気オーディション番組『X-Factor』 06年シリーズの優勝者」
友人:「へぇ…」
俺:「The Offspring、Oasis、Madonna、Mariah Carey辺りは本国ではもうランクインされるほど売れないんだけど、日本では売れるなぁ。大御所ならではのファン層がちゃんとあるんだろうな。実績というのは大事だねぇ」
友人:「こうして見ると海外のランキングと全然違うのな…」
俺:「日本から見ればすべて異国の輸入品だから、本場と違って当然でしょう。名前が知られている大御所ならではの安心感というのもあるだろうし」
友人:「日本に居て海外の音楽を聞くというのは本国とギャップというのか…違いがあるんだな。ちょっと文化の壁を感じた」
俺:「NMEやBillboardが選出したベスト10がUKやアメリカで同じように売れているワケじゃないから心配しなくても大丈夫。むしろrockin'onは良心的だと思うな。まったくの無名を無責任にベタ褒めしたり取り上げたりしないし、むやみに批判したり叩いたりもしない。日本人的な気質で雑誌を作っているのは感じる。お金を出す側からすればもう少し厳しく判定しても良いとは思うけど、そういう場合は敢えて触れない。全体的に良い雑誌じゃないかな?何年経ってもUKならOasisとRadiohead、アメリカならレッチリを神として扱うけど(笑)」
友人:「( ゚д゚)アキタヨ…」
Part.2に続く
2009.02.24 /
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