
2005年発売
俺:「Avenged Sevenfold(AX7)の3枚目にしてメジャーデビューを飾り、ブレイクした1枚です」
友人:「以前Avenged Sevenfoldの話しただろ?」
俺:「あぁ、4枚目(詳細はコチラ)の時ね」
友人:「4枚目を気に入って、さっそくこちらも聞いたんだけど、ちょっと期待し過ぎたかな」
俺:「アレ?期待ハズレだった?」
友人:「いやぁ、ハズレとまでは言わないけど、ちょっと違うな。何だろうな…4枚目はイマドキのノリを含んでて、むしろ分かり易いんだね」
俺:「こちらは分かりにくい?」
友人:「分かりにくいとは言わないけど、王道だなぁと思った。前半と後半でタイプが違う曲が並んで構成されている辺りも印象が変わった」
俺:「王道ねぇ…俺はね、メタルの救世主とかガンズの再来とか、このバンドに対するマスコミやレコード会社の取り上げ方は気にいらないな」
友人:「メタルはメタルだろ。売り上げや勢いという意味では救世主になり得るだけの存在感はあるんじゃないか?ガンズの再来というのは違うだろうけど」
俺:「メタルかなぁ。メタル・コアというジャンルが盛り上がってたけど、バンドとしては自分達が王道メタル・バンドだという意識はないと思うな。ハード・ロックとメタルとパンクが好きな数人のアメリカの若造が何の偏見もなくロックした形だと思うけど。後半のシンフォニックなストリングスはやり過ぎ感があったけど、これも欧州メタル聞いてれば特に珍しいことでもないし」
友人:「よく言われるガンズの正当な再来というのはどの辺りを指すと思う?」
俺:「アメリカ西海岸出身らしいあっけらかんでカラッと乾燥した空気感と大陸的なメロディ、ギターソロかな。6曲目『Seize the Day』はまんまガンズらしい曲」
友人:「ふ〜ん…ガンズのように普段ハード・ロックやメタルを聞かない層にも訴えるだけの吸引力というのはここではまだないと思う。4枚目はどれだけ売れたのか分からないし、未知数なところがあるけど」
俺:「このアルバムはメタル界隈では騒がれるだろうなというスケールの大きさというのは感じるけどね」
友人:「そりゃあメタルと呼ばれるバンドの中では全然聞きやすいとは思うよ。偏見が強いジャンルでもあるけど、このバンドで駄目ならメタルそのものが駄目とまで言えそうだし」
俺:「そもそもメタルやハード・ロックが偏見を持たれるような音楽になってしまったのは時代の流れという気もするけど、逆にそのぶん純粋に好きなファンも多いジャンルだと思う」
友人:「流行廃りはあるだろうけど、一般的にイメージ悪いよな。ちょっと聞いて『喧しい』と思って当然だし。もう一歩踏み込んで、『喧しいけど、よく聞いたら面白い』まで行くのはハードルが高いという」
俺:「ちょっと聞いただけで馴染みやすい音楽が他にいっぱいあるし」
友人:「ギターソロがどうだとか多くの人はそこまで求めてないし(笑)」
俺:「そういう意味ではAvenged Sevenfoldは救世主になり得るだけの器なのかも知れないけど、せめてジャケットとかタイトルとかもうちょっと考えて欲しいかも」
友人:「え?『悪の都市』に、ドラゴン(馬?)ぽい創作動物にガイコツに剣だろ。王道じゃん」
俺:「確かに。好きな人には『これを待ってました!』感があるけど、そういうドロドロしたところがイメージ悪化するという(苦笑)」
友人:「そういう偏見がないから良いワケじゃないか?」
俺:「ま、確かにね。これだけ見たらゴステイスト溢れる音かと思いきや、どちらかと言うと楽曲で押すタイプなんで、聞いてみなければどうとまで言えないとは思うけど、第一印象はよくないよ(笑)」
友人:「確かに何も前知識なくこのアルバムを渡されたら、ちょっと引くかも」
俺:「当時はジャケット見てスルーした(;´∀`)」
友人:「だから今になって振り返る(笑) でも、これは4枚目とは違うなぁ。根本的なところは一緒なんだけど、ここではまだストレートというか、正当というか…上手く言えないけど」
俺:「メタラーからすれば、十分『いまどきの』メタルだと思うんだけど。パンクとのクロスオーバーというか」
友人:「具体的にどこがメタルらしい、らしくないと説明できる?」
俺:「う〜ん…あまり詳しくないので自信薄だけど、まずメタルらしいという点はスラッシーなギターリフとギターソロ、やっぱりギターがこの手の音だよ。後は曲が長尺な点と、楽曲自体複雑な展開をするテクニック重視なところ。ドラムやベースなどのリズム隊はね…本当にメタルとパンクの融合がなされている。これは感心するな。ただスネアの音が軽いのが難点かな?楽曲の重厚さに合ってない」
友人:「ボーカルは?」
俺:「このアルバムに限って言えば、やはり後ろの音に比較しても弱い。叫びまくれとかスクリーモしまくれとか言わないけど、普通に歌うにしても声域が狭いみたいで、コーラス重ねまくり。ボーカルだけ抜き取るとメロコアバンドと比較できるんじゃないかな」
友人:「でもメロディアスだよね。この手の音にしてはという前提だけど」
俺:「だと思うけどね。ただ、このバンドがスゴイのはこれらの弱点とか欠点を次のアルバムでほとんど解消している。この適応能力と成長力はスゴイ」
友人:「やはり有名な曲とか人気の曲はこう、( ゚д゚)ハッ!とする。特に1曲目『BEAST AND THE HARLOT』とか4曲目『BAT COUNTRY』辺り。Stop&Goというか。激しい部分とメロディアスな部分の対比というか」
俺:「サビやギターソロの部分にあたる聞き所で、『落す』事が出来るのが強いよね。落すなら臭いくらい徹底して落す。『BAT COUNTRY』なんてまさしくギターソロ聞いてくれと言わんばかりの曲。ここのギターソロはガンズの雰囲気に似ているしね」
友人:「この曲の『アイヤイヤイ〜♪』の部分、面白い(笑) 一歩間違えれば超絶にダサくなるから、このバランスが難しいんだよ。普通のバンドなら分かってても躊躇しそう」
BAT COUNTRY
俺:「う〜ん、前にも言ったけどやはり野郎向けの硬派なジャンルだから、イメージは大事だよね。そういう偏見やイメージをあっさり通り越しているのもスゴイんだけど」
友人:「通り越せないといまどきこんな音楽出来ないだろ」
俺:「そうだな。アメリカはメタルが死滅した国と言われて久しいし。復権したとしても先頭に立ってるバンドがAX7だとしたら、これはこれでまた違うとか邪道とか言われるだろうから」
友人:「俺はイイと思うけどな。大体この手の音楽は保守的過ぎなんだよ。20年前のハード・ロックやメタルがいまだに最高だと思っている人は新しい音楽なんて聞く必要もないし」
俺:「80年代の黄金期を過ごした人にとってはずっと不毛な時代が続いているから、そろそろ復権しても良いとは思うけど、ユーザーよりむしろレコード会社を筆頭とした業界側が復権させたいはず。あの時代を過ごした人は分かるだろうけど、とにかくこの手の音楽は流行れば儲かるというのを知っているから」
友人:「そうなの?」
俺:「ファンの金払いが良いんだよ。一途な固定ファンが多いし。一枚のオリジナル通常CDから、完全豪華版CD、ライブCD、ベストCD、ライブDVD、時期が過ぎればマスタリングCD、紙ジャケCD…全部買いそう。浮気しない気質なんだろうね。それに80年代メタル/ハード・ロックを青春として聞いてきた人はお金に余裕がある世代になっているしね」
友人:「なんかレコード会社にいいように鴨にされている感が」
俺:「メタル/ハード・ロック界隈に限らないと思うけど、特にそういう傾向が強そう。80年代が(業界的に)黄金期と言われたのも商業主義が最盛期だったからという側面もあるから」
友人:「その反動が90年代のグランジ/オルタナティヴに繋がるワケだ」
俺:「お、ちょっと分かってきた?」
友人:「まぁね。AX7みたいな若い世代にはそんな事情なんて関係ないだろうけど、今度は90年代以降の現役ユーザーが持つ偏見と戦わねばならないわけで…」
俺:「下らない偏見なんか関係ないと言うような勢いがあるし、若さゆえの特権。このアルバムの後半部分はメタルよりもうハード・ロックの要素が強い」
友人:「4枚目と比較してね、こちらのが王道という感想は変わらない。でもこちらのが好きな人居そうだね」
俺:「大きな意味でソングライティングが劇的に向上していると思う。ここは下手とは言わないよ。このアルバムだって良いよ。でも4枚目は2度聞いたらもうツボに入るくらいスッと入ってくる。不思議だな」
友人:「平均的に曲も長いし、複雑だから、慣れが必要なんだよ。キャッチーだとは思うけど、4枚目と比べたらまだ冗長だな」
俺:「また4枚目は曲そのものにアプローチ増えていて、バラエティ豊かだ。カントリー、バラード、オペラありで、スラッシーなメタル曲と同居させる辺りがすげぇ(笑)」
友人:「ここでは曲が長いのでプログレぽい曲多いよね。特に後半」
俺:「君が言うように慣れが多少いるな。俺もちょっと時間かかった。4枚目がすぐ馴染んだだけにちょっと面食らった。でも根本的には一緒なんだよね」
友人:「もうちょっとコンパクトにして、整然としたら分かり易いんだろうけど」
俺:「それが4枚目だろ(笑) パンクのノリとリズムで、ギターはスラッシュメタルで、サビは赤面ものの『WOWWOW〜♪』で、ギターがピロピロで…簡単には慣れないよ。メタルしか聞かない人には受け入れられないだろうし」
友人:「それでももっと大きいところまでいけるだけの有望株だろ」
俺:「行くだろうね。それだけの実力はあると思う。個人的には7曲目の『Sidewinder』のギターに悶えた。後半のギターはいきなりフラメンコ調のスパニッシュギターになるんだぜ?この曲が一番プログレ要素が強いけど、普通ならこのギターは出てこないわ…このギタリスト、アホだろ?でもそれが( ・∀・)イイ!!」
友人:「相変わらず変なところで悶えるなぁ…俺はやっぱりX JAPANがどうしても思い浮かぶ(;・∀・)」
俺:「…俺もちょっとだけ思った。語弊あるかも知れないが近いところを通過しているのは間違いないだろうけど」
友人:「X JAPANも復活したことだし、メタル界隈もまた盛り上がれば良いけどね」
俺:「でも今更『エェ〜クッス〜!(絶叫)』とか叫ぶのは無理ですよ(;´∀`)」
友人:「え〜出来るよ。このバンドなら『ウォウウォウ〜♪』とか『アイヤイヤイ〜♪』と歌うんだ」
俺:「…(-。-) ボソッ…猿みたい…」
友人:「…ミ(ノ ̄^ ̄)ノオリャ!≡≡≡≡≡━┳━☆() ̄□ ̄)/ガコ!!」
2008.03.22 /
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